ハートフル・アーツ
「…。

まさかとは思うが…その3人は女か?」

「ああ、まぁな。

よくわかったな。」


幸大が言う

「…。」

「俺があの時、もっと強かったら守れた。

守れてたら…きっと、友達になれてたんじゃないかな…」


幸大が言う


「ふぅ…


幸大、僕が予言しよう。」


「ん?」


「絶対に、

お前はあと3回は事件に巻き込まれるぞ。」


クリスが呆れたように言う

「何でだよ…」


幸大が言う


「これだけあからさまなフラグや伏線を作って…何を言ってるんだか…」

クリスが言う


「あ、なずなたちがこっちに気づいた…」

幸大は屋上から校庭にいるなずなとジニーを見て言う

「行くか…。」

クリスがジニーに手を振り返して言う



「ああ。」

幸大が言う



カツンッ…


「ん?」

幸大が扉の前で振り返る

「どうした?」

クリスが階段を下りながら言う


「いや…

物音が…したんだけど。

まだ、周りの気配をちゃんと読めないのかな…」

幸大が階段を下りながら呟いた





「ちゃんと…私のことも覚えてくれてた…の?」

屋上の強めな風に流されるようなか細い声がした
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