ハートフル・アーツ
2
夜中
「…迷った。」
幸大は昼間の広場に立っていた
「広すぎんだろ…」
幸大が溜め息混じりに言う
「やぁ、こんばんは。」
闇から声が響く
「誰だ!?」
「警戒しないでくれ。」
春先の肌寒さを気にしないかのようなアロハシャツに短パン、金髪にピアスに金のネックレス
カラン、と下駄を鳴らしながらその男は現れた
「まぁ…警戒したところで君の体じゃ何もできないでしょ?」
男は口元に笑みを浮かべながら言う
「何者…なんですか?」
幸大が言う
「名乗るほどの者じゃないさ。
僕はちょっとだけ武神流に詳しいイケメンさ。」
「…。」
「怪訝な顔だね。
君は武神流を継ぐべきだ。」
男は口元に笑みを浮かべたまま語る
「さっきの技も…この山の入り口での戦いも見たよ。
君は武神流を体得している。
が…武神流を継ぐには至らない。」
「わけがわからないんだけど…」
「君に武神流の全てを教えてあげるよ。」
「は?」
「言っただろう?
僕はちょっとだけ武神流に詳しいんだ。」
「…迷った。」
幸大は昼間の広場に立っていた
「広すぎんだろ…」
幸大が溜め息混じりに言う
「やぁ、こんばんは。」
闇から声が響く
「誰だ!?」
「警戒しないでくれ。」
春先の肌寒さを気にしないかのようなアロハシャツに短パン、金髪にピアスに金のネックレス
カラン、と下駄を鳴らしながらその男は現れた
「まぁ…警戒したところで君の体じゃ何もできないでしょ?」
男は口元に笑みを浮かべながら言う
「何者…なんですか?」
幸大が言う
「名乗るほどの者じゃないさ。
僕はちょっとだけ武神流に詳しいイケメンさ。」
「…。」
「怪訝な顔だね。
君は武神流を継ぐべきだ。」
男は口元に笑みを浮かべたまま語る
「さっきの技も…この山の入り口での戦いも見たよ。
君は武神流を体得している。
が…武神流を継ぐには至らない。」
「わけがわからないんだけど…」
「君に武神流の全てを教えてあげるよ。」
「は?」
「言っただろう?
僕はちょっとだけ武神流に詳しいんだ。」