ハートフル・アーツ
「武神流の全てって一体?」

幸大が言う


「それはいずれわかるさ。」


「は?」


「武神流には3種の技がある。

武神流の伝書を読んだことのある君ならわかるね?」


「ああ。

奥義、真義、天義…だっけ?」


幸大が言う


「ああ。

ちなみに君はどれを使える?」



「使えるってほどじゃないけど、奥義なら一通り覚えてる。」

幸大が言う



「他の二つは?」

「真義は奥義の進化版みたいだけど…まともにやろうとすると疲労感が強いんだよ。

何なんだ、あれは?」



「奥義でも一般人は疲労感がハンパないからね。

君みたいに身体そのものを鍛えてない者には普通じゃ使えないね。」



「それに天義はわけがわからないし。

炎とか氷とか…

あとは槍とか剣や刀の使い方も乗ってたし…」



幸大が言う



「武神流はそもそも素手だけじゃないんだよ。


武の全てを集めたんだから。

だからこの髪の毛から君の巻いてる包帯まで…

全てが武器になり、武神流は全てを武とする。」


男は語る


「本当に詳しいんだな…」

幸大が言う
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