早急に恋に落ちて下さい!
「ツグミちゃん?なにしてるの、入りなさいな」
その声で我に返った。
久し振りの空気で蘇った記憶に浸っていた。
頷きながら、部屋に入ると───
先客がいた。
それは思わず見とれてしまうようなイケメンで…
同い年、いや、年下かもしれない。
初めて見る顔だよね…というより、一度でも会っていたなら、絶対に忘れない顔だし…
フル回転で記憶のページをめくったけれど───やっぱり全く知らない人だった。
「ほら、突っ立ってないで、お座りなさいな」
おばあちゃんのうながされて、半分惚(ほう)けたようにイケメンの前に座った。