Sweet Heart
 


おかげで私は後頭部を地面に叩きつけられ、階段から落ちた時より何百倍の痛みを感じた



痛ーい!!さすがの私でも地面に頭を打ったら痛くて我慢できない!


って、そうじゃなくて!今のは一体何!?



私は後頭部をさすりながら起き上がる




「だぁぁー!今日の晩飯の材料がぁぁー!」


「はっ…?」



すると、私の目の前にはオレンジ色に違い金髪の髪で学ランを着た男が地面に転がっている野菜達を見て嘆いていた



なっ、何なのこいつ…


階段から落ちてきた私より安っぽい野菜の方が心配なわけ!?



気に入らない!!



「ちょっとあ…」


「てめぇ!俺達の晩飯、どうしてくれるんだぁ!?」



周りに沢山の人がいることもすっかり忘れて男につっかかろうとすると


逆に私の方が男のド迫力に押されて言葉をかき消されてしまった



だけど私だって言われっぱなしでいられるはずもなく…




「野菜がボロボロになってしまったのは私のせいだから悪いと思うけど、

野菜より階段から落ちてきた人の方を心配しなさいよ!」



私も負けじと反撃する



「バカ言ってんじゃねぇ!俺はお前なんかより今日晩飯になるはずだった野菜達の方が大事なんだよ!」


「なーにぃー!?」



男は私の言葉に腹を立てたのか更に私へ反撃をした



そして私と男の言い争いはエスカレートした




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