Sweet Heart
 


…私が結婚!?


相手は目つきが悪くて、私には冷たい…隣に座ってるヒーローマン(偽)!?




「何で親父はいつもいきなり訳わかんねぇこと言うんだ!?冗談じゃねぇ!」



衝撃的すきで何も言えずにいる私をよそに、ヒーローマン(偽)は机を叩いて怒鳴った。



「いきなりじゃないよ?だって、昔から約束してたんだもん!」


「昔から約束なんて知らねぇよ!あと、語尾に"もん"とか付けてんじゃねぇ!」 

「良いだろ!?ラブリーな父親がいても~!」


「だからそれがキモいだけなんだよ!」 



一向に話が進まないヒーローマン(偽)と五十嵐さんに私と楽ちゃんは呆れながら見ていた。



「さっきから気になってたんだけど、親父と五十嵐さんってどんな関係?」



話を本題に戻すために、楽ちゃんが普通に質問をした。



ちょうど私も気になってたから、ナイス!楽ちゃん!



「俺と五十嵐さん…いや、努は大学時代の友達なんだよ!」 


楽ちゃんの質問にお父さんは、平然とした態度で答え


私は黙って話を聞いた。



「努は既に将来が決まっていて、それが今俺が勤務している会社の社長なんだよ。

しかし一方の俺は、なかなか就職が決まらず悩んでいて、

その時努が「俺の会社で働け」って声を掛けてくれたんだ。」



そう言ってお父さんは懐かしげに昔を思い出していた。




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