Sweet Heart
「あっ!あのさ、ちょっと気になることがあるんだけど…聞いて良い?」
「良いよ。」
私は沈黙を破るように、口を開いた。
葵君に聞きたいこと…それは、
葵君が私のことをどう思ってるのか。
ずっと私のことが嫌だから同居をしたくないのかな?と言うこと考えていた。
蘭さんが「嫌なことでもあるの?」って聞いた時に、葵君は一瞬だけ私を見た。
何で見たのかがわからなくて、それが頭から離れない…。
今、気まずい雰囲気の中で聞くことじゃないかもしれないけど…
早くはっきりさせたい!
「葵君は、私と同居するのが嫌?」
ついに私は今まで悩んでいたことを言葉にした。
葵君は予想外の質問に目を丸くする。
うわぁ~!聞いちゃった!
聞いといて何だけど、"うん"って答えられたらどうしよう…。
もっと気まずくなるって!
「別に嫌じゃねぇよ。ただ…。」
「…ただ?」
そう言って、口を濁らせる葵君。
私は何が言いたいのかわからず、頭を傾げて続きが出るのを待った。