オンライン中毒
ホテルの玄関前には、椰子の木が何本も植えてあり、茶色いビルの建物はバリのイメージがコンセプトのようだ。良い感じの雰囲気だったので、少し好奇心が湧いた。
夫とは、何年前にホテルに行ったっけ? 遠い昔で記憶も蘇らなかった。罪悪感も到底感じられずにいた。
「ほら、入るわよ……ホテル代後で返してね。立て替えておくから」
「うん……気持ち悪い」
ロビーに入ると南国の匂いがする。サーフィンに塗るオイルの香りに似ていた。旅行に久しく行っていなかったから、リゾート地に遊びに来た気分だ。こんな気持ちは何年ぶりだろう。
すぐに部屋を選び、ボタンを押した。フロントでキーを貰う。鍵には『201』と彫られていた。鍵を握り締め、秋人を引っ張り、エレベーターに乗り込んだ。
「まだ吐いたら駄目だからね」
夫とは、何年前にホテルに行ったっけ? 遠い昔で記憶も蘇らなかった。罪悪感も到底感じられずにいた。
「ほら、入るわよ……ホテル代後で返してね。立て替えておくから」
「うん……気持ち悪い」
ロビーに入ると南国の匂いがする。サーフィンに塗るオイルの香りに似ていた。旅行に久しく行っていなかったから、リゾート地に遊びに来た気分だ。こんな気持ちは何年ぶりだろう。
すぐに部屋を選び、ボタンを押した。フロントでキーを貰う。鍵には『201』と彫られていた。鍵を握り締め、秋人を引っ張り、エレベーターに乗り込んだ。
「まだ吐いたら駄目だからね」