最後の血肉晩餐
 入り口前、立ち止まってる人たちを見渡す。


目印をもった人物は居ない。通行人もそれらしき女性はいない。


店の中に入り、入り口付近をウロウロした。


広い店内なので人だかりで混雑しているが、それらしき女性はやはりいなかった。


俺はまた入り口の外に出て、各階フロアの案内が表示されている看板の横に立ち、メールを送ることにした。


入り口前には大笑いしている、黒縁眼鏡の秋葉系の女とギャルの二人組みくらいしかいない。


綾瀬はるかには到底見えない。


こっち見るなドブス。


――入り口付近まで戻ってきたんだけど……入り口のどこにいるの? 早くご飯食べに行こうよ?


怒りを抑えて、一斉送信。


こんなに迷子になるはずないだろう。大人だよな?
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