最後の血肉晩餐
 彼らが出かけた行き先を確認すると、俺と遊んだ場所ばかりだった。それを見ていると、いつも恵美が仕切って出かけているのがわかる。


それには少しだけ、自惚れた感情が沸いた。いつも俺はあっちこっち一緒に楽しめる場所を探しだし、連れて行ってあげていた。6年間続いたのは、そういった健気な努力があったからだと思う。


そのたびに恵美は、天使のような笑顔をし、凄く感謝をしてくれた。


現在は俺たちが出かけた場所へ、彼を連れて行っているだけなんだなと想像がついた。


ただ、連れて行ってもらって凄い喜んでいた恵美が、今は連れて行く喜び、努力をしているその姿が、この人を凄く愛しています。と言っているようで更に落胆した。
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