最後の血肉晩餐
 酔いが回った俺は、もう止められなかった。


俺の悪口とも思われる、元彼は、冷酷でお金のことしか考えてない亡者だったと皮肉が綴られた日記にコメントを書いておいた。


――その亡者のお金で旅行やなんだって使いまくっていたのは誰だ?


書き込んだ後に、後悔の念と黒い毛玉のような物が心でだんだんと大きくなり、ずっしりと重くなった。ますますお酒が止められなくなり、冷蔵庫から取り出しては即空けた。


受け止められなかった俺がお前の幸せの為に手放したのに、こんな言われ方? 引っ張って、引っ張って、お前の年齢を食いつぶした方が良かったのか?


好きだからこそ、お前の幸せの為を思い、別れたのに……。


俺の周りにはろくな女がいないのか?


頭の中身がぐるぐるっと回り、瞼が重くなって、目の前が闇になった。
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