最後の血肉晩餐
「送るのはサティ前でいいの? 自宅に送らなくて大丈夫? 家を教えてくれれば、連れて行くよ?」


「大丈夫ですぅ? 友介ぇ……」


「あ! 寝ないでよ! 今日から俺は彼氏だよ! わかってる?」


「はぁ~いっ!」


眠られたら大変なので、バイクをいつも以上に飛ばし、元の場所に戻って来た。


待ち合わせ場所に急ぎながら、やっと彼女が出来たと、世界中の人たち全員に、幸せな気持ちを話してあげたい気分だった。


「着いたよ?」


酔っ払っているので帰りは怖くなかったようだ。


駐車場で両手の力を振り絞って、バイクから降ろし、ヘルメットを外してあげた。へたり込んだ南の顔を覗き込み、様子を窺った。


「大丈夫? 帰れる?」
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