最後の血肉晩餐
「会員数が多いので、比較的最近やりとりした方や、江里さんが作った何人ものキャラで囲われ、やり取りしていた人間からまずは洗っているところなんです」


もやもやとした霧のような感情が、晴れ渡る感覚に陥った。そういうことか。


「友介さん。申し訳にくいですが、江里さんがいたサイト、恋模様の会員でして、しかも、最近やりとりしてるようでしたので、お聞きしたいのですが……」


45歳くらいのバーコードの禿げ頭から汗を垂らし、語りだした。


隣にいる、30歳くらいの目つきの悪い180センチくらいの背丈を持つ男は、俺をずっと凝視し、表情を逃さないように睨んでいた。


「キャラクターって? 名前は?」


「藤井京香、高梨みどり、秋山響です。彼女が作り出した偽物のキャラクター達です」


まさか響までもが……


頭を石でガツンと何度も何度も叩かれた気がした。倒れそうになる体に、心に鞭を入れ耐えた。


「でも写メや動画は? 綾瀬はるか似って言ってた子なんか、本当にそっくりで何枚も写真を持ってましたよ」
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