最後の血肉晩餐
 なんだかモヤモヤした気分になった。この気持ちはなんなんだ。さくらという言葉に拒否反応が出てしまう。


「そうですね……ちょっと手と顔を洗ってきます。気持ち悪くって 」


「あっ俺も行く!」


二人でパタパタとトイレに向かおうとした。そんな時に話しかけられた。


「北川友介さんですね?ちょっとこちらに。大変言い辛いことがありまして」


「はぁ? 北川は俺ですけど……なんですか?」


手を洗うのを少しだけ我慢し、会館の横の芝生が短く、綺麗に整っている狭い庭に歩いた。


「警察の者なんですけど。殺害された鈴木江里さんてご存知ですか?」


「え! 全然知らないですけど? なんでですか?」


「彼女は出会い系のさくらで一番稼いでいた方なんですが、

ばれてしまい男性会員に恨みをかったと、遺体から見て判断し、事件を追ってるところなんですが……

あまりに会員数が多いので、しらみ潰しってところなんですがね」


「それと俺と何の関係が?」


ポカーンと間抜けな表情をし、話を聞いていた。
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