最後の血肉晩餐
 返信メールを書き、携帯を畳にほっぽり投げ、MIMIを立ち上げ、シャワーを浴びに向かった。夏の葬儀は汗だくものだ。そしてあの独特な雰囲気。


心は重く沈み、体もじっとり汗ばむ。夜の食事は、ほとんど素麺ばかりになってきた。


……カラスの行水。体を洗うのに10分もかからない。


「今日も素麺にでいいや。お湯、お湯~」


乱暴にバスタオルで全身の水をふき取りながら、お湯を沸かした。


寝巻きは、Tシャツに短パンが多い。敷きっ放しの布団の上から、寝巻きを取り出し、着替えた。


バスタオルをハンガーにかけようとしたとき、丁度良くお湯が沸いた。


「料理なんて、こんなもんだよな。早く彼女欲しいもんだ。」


愚痴りながら素麺をお湯の中にいれ、めんつゆを用意する。その間に食器や汁を入れる器を冷凍庫に入れた。茹で上がったところで、冷水に浸し、暫く置いておく。


「冷たいのが食べたい~!」


クーラーの温度もぴっと一つ下げた。
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