最後の血肉晩餐
 テーブルに麺と凍らした器を並べ、汁を注いだ。麺を適当に掴み、口に運ぶ。


ちゅるちゅるちゅる……


「上手い! 夏はこれで乗り切るしかない!」


美味しそうに素麺を食べていると、ふとカーテンが揺れているのに気づいた。


「あれ? 窓を閉め忘れたかな?」


食べ始めたばかりの素麺が入った器をテーブルに置き、窓を閉めに立ち上がった。


カーテンの隙間からギョロとこちらを見ている目と目が合った。


「うわああぁっぁあ!!!!」


思わぬ出来事にびっくりして後ろに引っ繰り返った。


「なんだったんだ? ……目玉のように見えたけど」
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