最後の血肉晩餐
「はい、今日のお勧めはカレイの煮付けだよ」
どれを頼んでも美味しいから、お勧め頂戴と気軽に言えるのはこの店しか私は知らない。
「おいしそ~ぉ! 頂きます~!」
亮君はワインをグラスに注いでくれた。
「今日も彼氏の愚痴?」
翔太君のような切れ長の目には、たまにぞくっとし、胸が高鳴ってしまう。
「てへへっ実はそう。今日は会社に待機だって。葬儀屋って亡くなりそうな人がいたら泊まりとか、夜中に電話番なんかも多いんだ。
泊まりって言われて、浮気されてもわからないよ。あははっ」
口に入れたカレイの白身は、ほんのり甘く絶妙だった。お皿も九谷焼で魚が引き立つセンスの良い白い器だった。
どれを頼んでも美味しいから、お勧め頂戴と気軽に言えるのはこの店しか私は知らない。
「おいしそ~ぉ! 頂きます~!」
亮君はワインをグラスに注いでくれた。
「今日も彼氏の愚痴?」
翔太君のような切れ長の目には、たまにぞくっとし、胸が高鳴ってしまう。
「てへへっ実はそう。今日は会社に待機だって。葬儀屋って亡くなりそうな人がいたら泊まりとか、夜中に電話番なんかも多いんだ。
泊まりって言われて、浮気されてもわからないよ。あははっ」
口に入れたカレイの白身は、ほんのり甘く絶妙だった。お皿も九谷焼で魚が引き立つセンスの良い白い器だった。