最後の血肉晩餐
 サンシャイン前でうろうろと突っ立ていた、何人かの女達はいつの間にか消えていた。


俺はなんでまだここにいるの?


今日は何も予定がないから、ただいるだけさ。それだけ。少しでも期待した俺が馬鹿だった。


日が暮れたのに、汗が滲んできても、待ち合わせの場所にたたずむ。


右足が自然と貧乏ゆすりをし始めた。アホだ俺。


「あの……友介さんですよね。先ほどはどうも! 電車一本逃してしまって、遅れちゃいました!」


目の前に立つ、ペロッと舌を出した彼女は、先ほどモニター画面で見た小動物のような笑顔。


「ちっちなみさん! ですよね!? これ以上待ってたらゆで蛸になっていたとこだよ!」
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