最後の血肉晩餐
「ごめんなさい。私から王子様のほうへ向かうことになるなんて。

本当はお姫様を迎えにくる王子さまのほうが絵になるのにね! うふっ」


「そのほうが王子様の心はより深く、お姫様しか見えなくなるものなんだよ。来てくれて嬉しいよ。」


「またまたー言うね! お腹が凄く空いちゃったよ! どこへ連れて行ってくれるの? 友介王子様?」


「パルコの上のレストラン街なんてどう? 美味しい和食料理屋があるんだ。」


「いいね! 和食大好き! 連れて行って! 実は私、東京人じゃないんだよね。だから時間かかっちゃってごめんね。」

 
東京人じゃない?何か心に引っかかるもが……? まぁいいか。


「もう時間も遅くなってしまったし、早く行こう」


サンシャイン通りをちなみの手を引いて、人混みを抜ける。道にはキャバクラのティッシュ配り、美容院のキャッチ、手作りの露天などが、この通りではウザイ。


「彼女ぉ~今暇? アンケート答えてくれるかな~?」


どけ。
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