最後の血肉晩餐
「キャバクラで体験アルバイトしてみない? 少しの間だけでも結構なお金稼げるよぉ~」


うるせー。うせろ。


「ちなみ姫様? 俺と、もうちょっとくっついて歩いてよ。変なキャッチが声かけてくるだろ? まぁ、ちなみが可愛いって、みんなが認めてるって事だけどな。あはは」


そう言い、肩を組んで彼女との距離を縮めた。


「私、うとくてごめんね。守ってくれてありがとう」


当たり前だよって、こんなことは当然だと思うんだが、図にのってしまっていた。


ずっと人肌に飢えていた俺は色白の若い綺麗な肌に、ただ触りたかっただけなのかも知れなかった。


「ここの8階にお店があるから」


彼女の手を引き、4面ガラス張りのエレベーターに乗り込み、二人きりの空間になった。


「さっきは怖くなかった? 大丈夫だった?」


「友介が居てくれるから私は大丈夫だよ」


にっこりと笑うちなみに、顔がまたにやけてしまった。
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