最後の血肉晩餐
 メールで添付して送っておいた写メールをマイピクチャに保存し、MIMIにアクセスした。日記の題名は引越し記念と書き、料理の写真とどれだけ幸せかを綴った。


「はいおまたせ~! 豚バラと豚足のテリーヌだよ」


肉汁とブラウンのソースが混じり合い、香ばしい匂いがする。そろそろかなと推測した私は、パソコンをシャットダウンし、携帯と一緒に部屋へ片付けた。


「私も亮に作ってあげられるように料理を勉強するね! ちょっと時間かかるかもしれないけど」


亮は隣に座り、頭を撫でた。


「気にしないで。一緒に楽しく勉強していこう。早く食べよう?」


「うん!」


隣に座り、やっと落ち着いた私は、お肉を頬張りながら、亮のグラスにワインを注いだ。


「彼女がずっといなかったから、俺……今凄く幸せだよ」


「私も!」


亮の腰に抱きついて、下から見上げた。私にワイングラスがぶつからないように、亮はさっと、上に持ち上げた。


亮が上から軽くおでこにキスをした時に、携帯の着信音が鳴った。
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