最後の血肉晩餐
 今日は亮が前に言っていた勉強がてらに御飯を食べに行こうという企画が、駅前に出来たチェーン店がオープンするということで、急遽そこに偵察に行くことになった。 


「チェーン店だから対したことないと思うけど、一応様子見に行こう。どこにでもある店なんかに負ける気はしないけどね」


いつものイケメンの顔で言われると私は参ってしまう。


「亮の味が負けるはずないわ。冷やかしに行きましょう」


笑って答えた。


駅前のビルに店構えている居酒屋は、売れなくなると同じ系列内の店舗に変化を遂げる。


もちろん同じ系列なので、料理も似たりよったりだ。


だが、この暑さと不景気で、味よりも安さで飲みに行ってしまうサラリーマンやOLも多い。この状況は決して見逃せない。
< 413 / 672 >

この作品をシェア

pagetop