最後の血肉晩餐
「ほら、お刺身もきたよ~見てごらん。この舟盛りにはね、おろし金も一緒についているんだ。そこにある山葵の茎があるだろ? それをこれで摩り下ろすと、いつもと違う山葵を楽しめるんだ。

ぴりっとするけど、どこか甘みもあって、いつもの刺身よりぐっと味が引き立つんだよー

もちろんお酒も美味しくてどんどんいけちゃう! 摩ってあげるね!」


ちなみの醤油皿に下ろした山葵を入れて上げた。


「ほんと……凄い美味しい! ただ辛くなるだけかと思ったら全然そんなことない! 初めて食べるぅ~」


「山葵の茎って、スーパーでなかなか売ってないんだよね~

おろし金ごと持って帰っちゃおうかな。あはははは」


「いけないんだ~友介君。でも気持ちはわかる! 美味しすぎるもの」


酔っ払ってきた俺は、ハンカチに山葵を包み、おろし金と一緒に鞄に放り込んだ。
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