最後の血肉晩餐
「ああっそうそう、ちなみは特定の彼氏はいないよ」


特定の彼氏はいない……どういうことだ? 遊び相手は沢山いるということか?


「そうなんだ~俺もずっと居なくって寂しくしているんだ。

良かったらちなみちゃん、頻繁にこうして食事に行ってくれると、すっごい幸せな気分になれるんだけどなぁ~」


「いいよ。私でよければ」


あっさりOK。

嬉しいけど、それが逆に心に引っかかる。性格が災いしてるのか、なんでも疑ってかかってしまうところがある。
 

「あ、すみませーん! 黒糖梅酒2つ下さい! あとカニコロッケ!」


和食が好きだって本当なのか? 梅酒をいきなり2つって? まぁ……いいけど。もうそろそろ終電もなくなりそうだし。


「ここ~お酒くるの遅いんだもん~2杯頼んじゃった。友介くんも沢山飲んで飲んで!」


「そうだね。飲み足りなかったところだよ。すみませーん! 浦霞追加~!」


ちなみのペースに持ってかれるのはマズイよな。
< 43 / 672 >

この作品をシェア

pagetop