最後の血肉晩餐
 久しぶりに女の子の暖かい、柔らかい感触を味わった。感覚を楽しんでいたら、エレベーターは一瞬で一階に着いてしまったようだ。もう少し抱きしめていたかった――。


「こっちに沢山楽しい場所があるから行こう~!」


向かっているのは池袋北口。ラブホテル街だ。それだけじゃなく、風俗なども密集している。


俺が住んでいる板橋区の上板橋には、遊ぶ所があまりないので、もっぱら遊び場は池袋。ラブホテル街なんて庭だ。


「どこの建物が良い? ちなみちゃん選んでいいよ~? お洒落な所にしよっか?」


「うん。あそこの可愛い建物がいいな~変なことしちゃ駄目だよ友介君」


さっきキスして誘ったくせに……最高の笑顔で。


「何もしないよぉ~ !勿論だよぉ~ゆっくりしよ~」


話は後。早く部屋に行こうぜ。

俺は手をぐいぐい引っ張った。
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