最後の血肉晩餐
 コクがあり、ほんのり甘みのある、だけど甘すぎでもなく、葡萄の皮の渋みとベストマッチした、引寄せられるワイン。


何度も何度も俺の喉を潤した。悪臭も消え、芳醇な料理の香りがしてきた。


「友介、飲みすぎは駄目ですよ。こちらもどうぞ」


シスターりおは銀色のワゴンを俺のテーブルの横に引っ張ってきた。


テーブルに分厚い、肉汁が滴り落ちるステーキのお皿と焼きたてのガーリックパンを二つ載っているお皿、そしてコンソメスープをそっと置いた。


「さぁ、お食べになって。そしてお話しましょう」


あまりの食欲をそそる匂いに食道はゴクリと動いた。
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