最後の血肉晩餐
 いつものエメラルドグリーンの扉に真っ赤な文字で大きく、愛しています。と書いてあった。


心がガラスのようにひび割れていくのがわかった。壊れそうな心を粘着材のように怒りで固めた。


文字を消す気力もない。部屋に入り、チェーンをかけ、鍵を閉めた。


苛立ちながら真っ直ぐにパソコンへ向う。


「あいつどこの教会に勤めていたんだっけか? 文句を言ってやる!」


パソコンの前に座り、すぐ左横の窓のほうに視線を感じた。前にも見た覚えがある暗黒の眼が、カーテンの隙間からこちらを見ていた。


「うわ!!!!」


片手に持っていた消臭スプレーを窓の隙間に近づけ、プシューと噴射させた。


「ぎゃ!」


命中したのを確認すると、カーテンをきっちりと閉めた。
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