最後の血肉晩餐
 長めに、けたたましく鳴っている携帯に、仕方なくディスプレイに眼をやった。


「!!!!」


――恵美からだった。


驚き、通話ボタンを即押した。


「どうしたんだ? なにかあったのか? 久しぶりだな」


「賢二の葬式で会えるのかと思ったけど、もういなかったね……突然のことで本当に驚いちゃった……友介大丈夫?」


懐かしい声に心が落ち着いた。


「大丈夫。絶対犯人を見つけてやるさ。浮かばれないしな」


「そうね。私も見つけたいわ。このままじゃ、やるせないものね」
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