最後の血肉晩餐
 肉を一切れ刻みまた口に入れた。


「足りなかったらまた焼いてくるから言ってね。話を誤魔化すってことは駄目なんだね~」


「まだ沢山食べるものがあるから大丈夫。誤魔化すというか……俺ってある意味潔癖なところもあるって知っているよな?」


「そうね。馬鹿みたいに」


チーズを口に放り込み、軽く答えられた。


「じゃあ、酔っ払った勢いで聞くけど……賢二と浮気していたの? 影で。」


恵美は無言でグラスにお替りのワインを注いだ。その無言の圧力に俺は、唾を飲み込んだ。
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