最後の血肉晩餐
「……それはどういうことだ?」


狂気漂う異常な空気に生唾を飲んだ。聞くのは怖いが、聞かずには終われない。


「ん? そのままよ! 私、肉を捌くの上手でしょう? ステーキ、美味しかったでしょう?」


「まさか……!? あの肉は!」


考えるのも恐ろしい。神よ……嘘だと言ってくれ! あんたを信じなかったのは悪かった!


「あの焼肉屋で出会った女……食べてみたかったでしょう? 目の前の肉より、このデブ女こそ、焼いてやりたいと思わなかった?

友介の思うことはいつだって先読みしてしまうの……いつも私、そうだったでしょう?

高橋洋子って言ったっけ? あんなデブ女まで手を出すなんて、私のプライド粉々だわ」
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