最後の血肉晩餐
「あいつはやばいんだよ! 恵美! 早く鎖を解け! 早く!」


体をねじり暴れた。鎖がじゃりじゃりと小さな部屋で反響する。立ち上がりたかったが、腹の皮のベルトが、じりじりと食い込むだけだった。


シスターが長い黒い裾をゴソゴソと片手を入れ、動かした。


恵美からは死角。


それはあっという間の出来事だった。裾から出たのはスタンガンだった。死角から恵美の胸へ、一気に青い小さな稲妻がバチバチッと音を立て弾けた。


「きゃあああああ!!!!」


恵美の全身に稲妻が一瞬にして駆け抜けた。怯み、倒れそうになった小刻みに揺れる体を、持ち堪えたかのように見えたが、シスターは間髪入れず、首に注射器を射していた。


「うぉぉぉぉ! 恵美!」


恵美の瞼が重たく閉じる、その場にダンッと物凄い音を立て倒れた。


「おい! え、恵美に何をしたんだ?」


シスターは倒れた恵美を上からじっと見つめ、細く微笑んだ。


「大丈夫、眠っただけよ。言っているじゃない? 私は恵美さんが大好きなの」
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