最後の血肉晩餐
冷たく横たわる恵美に、次は俺の番なのかと、どうしようもなく顔が引き攣り、歯がガチガチとぶつかり合う。
「……友介さん震えているの? 普段自信たっぷりの貴方が……それはそれでおかしいわね? くすっ。ねぇ? 知ってる?
ドラマや映画は、口と鼻をクロロホルムを染み込ませたハンカチで気絶させるシーンが多いけど、あれって嘘っぱちなのよ。あんなものじゃ人間を気絶させる事は出来ないの。
現実にあんな物を使う犯罪者がいたら滑稽だわ。あれはとっても危険な薬品でもあるの。ハンカチに染み込ませ、蒸発した気体に犯人が先に眩暈を起こしそうになるわ。
やっぱり眠らせてからのほうが確実よ。あははははは!!!!」
皮肉でも言い返してやりたがったが、唇が思うように動いてくれなかった。これから恵美はどうなってしまうんだろう? そして俺は?
ここで死ぬなんて真っ平ゴメンだ。助けてくれ……誰か! 助けてくれぇ!!!!
シスターは恵美の両脇に手を差し込み、ズルズルッと体を引っ張った。開かれた扉の前まで運ぶと、はぁ……っと一息つき、再度力を加え、今度は階段に指しかかる。
ガツッ、ガツッ、ガツッ、と腕や肘、太股やカカトは途中、階段に何度もぶつけられたが、恵美は目覚めることはなかった。
やがて恵美はゆっくりと俺の視界から消え、遠くのほうで肉の音がし、それもすぐさま消え去り、何も聞こえなくなった。
「……友介さん震えているの? 普段自信たっぷりの貴方が……それはそれでおかしいわね? くすっ。ねぇ? 知ってる?
ドラマや映画は、口と鼻をクロロホルムを染み込ませたハンカチで気絶させるシーンが多いけど、あれって嘘っぱちなのよ。あんなものじゃ人間を気絶させる事は出来ないの。
現実にあんな物を使う犯罪者がいたら滑稽だわ。あれはとっても危険な薬品でもあるの。ハンカチに染み込ませ、蒸発した気体に犯人が先に眩暈を起こしそうになるわ。
やっぱり眠らせてからのほうが確実よ。あははははは!!!!」
皮肉でも言い返してやりたがったが、唇が思うように動いてくれなかった。これから恵美はどうなってしまうんだろう? そして俺は?
ここで死ぬなんて真っ平ゴメンだ。助けてくれ……誰か! 助けてくれぇ!!!!
シスターは恵美の両脇に手を差し込み、ズルズルッと体を引っ張った。開かれた扉の前まで運ぶと、はぁ……っと一息つき、再度力を加え、今度は階段に指しかかる。
ガツッ、ガツッ、ガツッ、と腕や肘、太股やカカトは途中、階段に何度もぶつけられたが、恵美は目覚めることはなかった。
やがて恵美はゆっくりと俺の視界から消え、遠くのほうで肉の音がし、それもすぐさま消え去り、何も聞こえなくなった。