最後の血肉晩餐
 解体が行われた浴室にお湯をため、浸かる。昔読んだ本当にあったホラー小説を思い出した。


若返るために。老いの進行を止めるために、処女の血を集め、浴びるという物語だ。


――あれって本当なのかしら。処女ってどやって見つけるんだろう?


くだらないことを想像し、バスタオルで体を拭く。背中の開いた黒のナイトドレスを着こんだ。


化粧はナチュラルにし、ピンクのルージュを引く。グロスが唇のボリュームを助け、光輝いた。


「いろっぽいかな? シスター無事に釣れているといいけど」
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