最後の血肉晩餐
 さてと。シスターはそのまま寝かせておいて、いいかな? 起きたらステーキ食べるかも知れないし、そのままにしておいて、いいっかな? シスター……怒るよね。私のこと……殺すのかな。


でも死に近づく恐怖を全然感じない。これが恋なのかな?  また会えると思っている。信じてしまった? ううん。私も同じように予感がするの。会えるということに――。


シスターの寝顔を見ながら、ワインを再度注ぎ、飲み干した。シスター殺してもいいよ? もし殺さなかったら、友介の代わりは私が見つけてくるね。


「恵美さん! なぜ逃がしたの!」


いつの間にか、ウトウトとして……少し寝ていた?


「――あの人は止めましょう。シスターの大好きな主にも似ているんですよ! 止めときましょうよ!」


「何を言っているの!? だからこそなのよ! 貴方も主の肉を味わったでしょう? あんな絶品な肉は他にはないわぁ? また食べたいとは思わないのぉ!?」


「主は二人とはいらないじゃないですか。シスター私を殺しても良いですよ」


「――ふざけるんじゃないわぁ! すぐにあの男を呼びなさい。水戸は随分と貴方を気に入ったようだから、きっと番号を教えたでしょぉ!」
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