最後の血肉晩餐
 彼の置いたグラスを手に取り、シスターは水戸にワインをぶつけた。グラスは水戸を傷つけ、ワインは洋服を水玉に真っ赤に染めた。


「シ、シスター! なんてことするの!? 水戸さん怪我はなかっ……あっ!」


水戸はグラスをぶつけられたと同時に、シスターの投げつけた腕を掴み、捻り、両手首を締め上げた。


「恵美さん! そこから動かないで! じっとして」


シスターに手錠がかけられた。


――あっという間の出来事だった。


「神よ! 神よ! なぜ私を見捨てたのですか!?」


「シスター! 何を言っているの!? 水戸さん! どういうことなの!」
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