最後の血肉晩餐
「……釈放だ」


「警部!? 今なんて? いいんですか!?」


「証拠はない……釈放だ! 連れて行け!!!!」


「――はい」


「水戸さん? 残念ね。もうお会いすることはないと思いますわぁー? 色男にもう会えないなんて本当に残念。あるとすれば……貴方が罪を起こし、教会に告解をする時かしら。その時には、心を尽くし、相談にのらさせて頂きますわぁ? 私は神に仕えるもの――貴方の心の良い導となりますわ」


「クッ!」


歯がギリギリと音を立てる。刑事の勘がピリピリと俺を誘惑する。


恵美の気持ち――俺は! 俺は! 俺は恵美を……神様なんて本当にいるんだろうか?
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