腕枕で眠らせて



けどまあ、離れるも何も。


特に用事が無ければ私たち顔を合わさないんだよね。と、翌日になっても私は思案を巡らせていた。



実際、メールだけのやりとり(それも仕事のみ)でこの一ヶ月は過ぎている。



相変わらず水嶋さんのメールは優しくて丁寧で私をほっこりさせてくれるけど。

水嶋さん基本的に忙しい人だし。経営者だもんね。


このまま顔を合わせない日が続けば、それまでじゃないかな。



……ズキン



?また、痛い?

…私、もしかしてちょっと淋しい?


わー私ズルいな。気が無いくせにいざ離れるとなると淋しいなんて、ズルいな。


やっぱ佐知の言う通り、私、嫌な女だ。




って、自己嫌悪に片足ハマった瞬間。



~♪~♪~♪


スマホの着信音を鳴らしたのは


【着信中/水嶋紗和己】


タイミングがいいのか悪いのか。



とにもかくにも

私は通話ボタンをタッチして水嶋さんの「もしもし」に答えた。



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