腕枕で眠らせて




それから10分ぐらいして

少し混んできた店のドアベルを鳴らしたのは、ショートカットのスラリとしたシルエットの女性だった。



「オーナー、お疲れさまです」


「玉城さん、おはようございます」



カウンターの水嶋さんに挨拶をして店の奥へ入っていった所を見るとどうやらここの従業員らしい。



エプロンを着けたその人が再び店内に出てくると、水嶋さんは彼女を私の元まで連れてきて

「この店を任せている店長の玉城 夏々さんです」

と紹介してくれた。


「はじめまして、玉城です。今度扱わせて頂くサンキャッチャーの制作者の鈴原さんですね。オーナーから話は伺っています。とても素敵な品物だそうで、私も楽しみにしてるんですよ」


そう挨拶してくれた玉城さんは、隙のない凛々しい顔立ちから細身のジーパンにハイヒールを合わせたピシッとした立ち姿まで、見るからに『出来る女』の雰囲気を醸し出していた。




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