腕枕で眠らせて



私の言葉に、水嶋さんが細めていた目をより一層嬉しそうに曲げる。


飾らない笑顔なのに、とても綺麗。



「ただ、銅板を使うので扱いに注意が必要になって来るかも…お客様には説明書を付けようかとも思っています」


「なるほど。じゃあ販売の際は梱包時にそれを付けて口頭でもお伝えするようにします」


「手間が掛かりませんか?」


「全然。雑貨にはわりと多いんですよ、扱いに説明の必要な素材。革製品なんかもそうです。お客様には長くいい状態で使って頂きたいですからね」


そう話す水嶋さんの言葉からは、このお店の商品に対する愛情がひしひしと感じられる。

もちろん、お客様に対しても。


自分のサンキャッチャー含め、このお店に扱ってもらってる品物は幸せだなぁと、しみじみ思った。


「じゃあお願いします。これ、このまま納品ってことでいいですか?」


カウンターテーブルに置いた新商品のムーンキャッチャーを指差すと

「はい。確かにお預かりします」

と水嶋さんは経営者の顔になってコクリと頷いた。



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