そして 君は 恋に落ちた。
「違うから。もう放っておいて」
俺達から一番離れた席の林原は、ケラケラ笑いながら話を振ってくる。
けど、藤井さんにしたら笑えない冗談ばかりで段々顔が強ばっていった。
「……なんか、ごめんね」
他の奴らに聞こえない声で俺に謝る彼女。
何故謝られてるのか分からない俺は、素直に顔を傾げた。
「いつも誤解されるから…」
林原の茶化しに傷ついたんだろう。
無理に笑い髪を耳にかける彼女の手は、震えてた。
「……藤井さん、俺思うんだけど―――」
長年想ってきたことを、彼女に話そうと思った。
藤井さんの為でもあるし、それだけじゃなく林原の為にも。
なのに―――…
「ああーっ 2人くっつきすぎだろー!」
酒で顔を真っ赤にした林原が、指を差しながら更に茶化す。
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