そして 君は 恋に落ちた。






カタカタカタ カタカタカタカタカタカタ…



軽快な音が響く今日は、月曜日。

土曜日曜と、家に引きこもっていた私は、充分な気持ち切り替え時間と睡眠時間を得て、仕事をバッサバッサと処理していく。




「春日さん、さっき頼んだアレだけど」

「はい。すでに処理済みです」

「ああ、……ありがとう」


同僚にスッと仕上がった書類を渡すと、あまりの速さに困惑気味に受け取った。


うん。
気持ちがいい。




気付くと終業時間で、凝り固まった肩を気にしながら深く息を吸った。




……今日は何食べよう。



一息吐き机の上を片づけてると、前の席から「お疲れ様でした」と声がした。

周りと一緒に私は目を合わさず「お疲れ様」と返す。



彼は、特に何も言わず視界から消えた。


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