くまのまーくんのお話
しかし、おばあさんは次の日、山には来ませんでした。


次の日も、その次の日も姿を現しませんでした。


「おばあちゃんどうしたんだろう…」


洞穴の中でゴロゴロと寝転びながらまーくんは呟きました。


「おばあちゃんに会いたいなぁ」


おむすびが欲しいからではありません。


大好きなおばあちゃんと、いっぱいいっぱいお話したいだけなのです。


「でも、ボクは来ちゃダメって言ってたし…」


そこでまーくんはピンと閃きました。


「そうだ!」


陽が落ちて、周りがすっかり暗くなり、皆が寝静まった頃なら大丈夫じゃないのかな?と思ったのです。


おばあさんを起こしてしまうかもしれないけれど、まーくんが遊びに来たと分かれば、きっと許してくれる筈です。


そう決心すると、まぁ君は夜になるのを待って、淡い月明かりを頼りにおばあさんの家へと向かいました。


崖の上から見た、広いお庭の中にある、藁葺き屋根のお家。


「んふふ。おばあちゃん、ビックリするだろうな~」


そう考えながら、塀を越えて、庭へと入ったまーくんでしたが。
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