くまのまーくんのお話
そう言ってから、その女の人はふと何かを思い出したように言いました。
「だけどあれ、一体何だったのかしら」
「あれって?」
「台所にあったおにぎりよ。子供の頭くらいあるサイズの。まさかおばあちゃんが食べるつもりだったのかしら」
「お米を炊きすぎちゃったから保存食として作っておいたんじゃない?」
「普通小分けにしておくでしょー?あれじゃ温め直すのも大変だし…」
そこで女の人はふいに窓辺に視線を向けました。
庭から覗いていたまーくんと視線がかち合います。
「キャー!」
途端に叫び声を上げられ、まーくんは驚いて飛び上がってしまいました。
「く、熊!熊が出た!」
「いやー!誰か来てぇー!」
二人のその声に、別の場所にいた男の人や女の人が、次々にお布団のある部屋へと集まって来ました。
まーくんはとても怖くなって、慌ててそこから逃げ出し、夜道を駆け抜け、自分の住み処へと戻りました。
しかし、人間達は、それで諦めてはくれなかったようです。
まーくんを探すため、たくさんの人が、鉄砲を持って山の中をうろうろし始めたのです。
「どうしよう…」
これでは他の仲間にもとても迷惑です。
「だけどあれ、一体何だったのかしら」
「あれって?」
「台所にあったおにぎりよ。子供の頭くらいあるサイズの。まさかおばあちゃんが食べるつもりだったのかしら」
「お米を炊きすぎちゃったから保存食として作っておいたんじゃない?」
「普通小分けにしておくでしょー?あれじゃ温め直すのも大変だし…」
そこで女の人はふいに窓辺に視線を向けました。
庭から覗いていたまーくんと視線がかち合います。
「キャー!」
途端に叫び声を上げられ、まーくんは驚いて飛び上がってしまいました。
「く、熊!熊が出た!」
「いやー!誰か来てぇー!」
二人のその声に、別の場所にいた男の人や女の人が、次々にお布団のある部屋へと集まって来ました。
まーくんはとても怖くなって、慌ててそこから逃げ出し、夜道を駆け抜け、自分の住み処へと戻りました。
しかし、人間達は、それで諦めてはくれなかったようです。
まーくんを探すため、たくさんの人が、鉄砲を持って山の中をうろうろし始めたのです。
「どうしよう…」
これでは他の仲間にもとても迷惑です。