くまのまーくんのお話
「ただ、おばあちゃんに会いたかっただけだって、話せば分かってくれるかなぁ…」
そう考え、まーくんは少しだけ山を下ってみました。
「うわっ」
「あっ」
通常人間はあまり通らない、草木生い茂る獣道を辿っていたのですが、そこに迷いこんだらしい一人の青年と、まーくんは鉢合わせをしてしまいました。
「あの…」
「く、来るな!」
青年は叫びながら、鉄砲の先をまーくんに向けてきました。
しかし腰は引けていて、震える足でジリジリと後退して行きます。
「あ、そっち側は…」
まーくんがそう声を発するのと同時に、青年の体がズルッと下に下がりました。
彼の後ろは急勾配の斜面です。
どうやら彼は足を踏み外してしまったようです。
まーくんは、突然の事に、目を見開き、体を硬直させながらゆっくりと後ろに倒れて行く青年に急いで駆け寄ると、背中に手を回しました。
そして青年をこちら側へと引き寄せましたが、反対に、自分が斜面へと突っ込んでしまったのです。
「わー!」
まーくんはそのままゴロゴロと、斜面の一番下まで転げ落ち、地面に叩き付けられてようやく止まりました。
そう考え、まーくんは少しだけ山を下ってみました。
「うわっ」
「あっ」
通常人間はあまり通らない、草木生い茂る獣道を辿っていたのですが、そこに迷いこんだらしい一人の青年と、まーくんは鉢合わせをしてしまいました。
「あの…」
「く、来るな!」
青年は叫びながら、鉄砲の先をまーくんに向けてきました。
しかし腰は引けていて、震える足でジリジリと後退して行きます。
「あ、そっち側は…」
まーくんがそう声を発するのと同時に、青年の体がズルッと下に下がりました。
彼の後ろは急勾配の斜面です。
どうやら彼は足を踏み外してしまったようです。
まーくんは、突然の事に、目を見開き、体を硬直させながらゆっくりと後ろに倒れて行く青年に急いで駆け寄ると、背中に手を回しました。
そして青年をこちら側へと引き寄せましたが、反対に、自分が斜面へと突っ込んでしまったのです。
「わー!」
まーくんはそのままゴロゴロと、斜面の一番下まで転げ落ち、地面に叩き付けられてようやく止まりました。