止まない雨はない
「んじゃ…恭哉とゆうの話も落ち着いたところで、飯でも行くか…

 もちろん、望月弁護士先生のおごりで…」


兄は、口角をあげてまさにニヤリという言葉がぴったりな顔をしていた。


「はいはい。今日はお二人にはお骨おりいただきましたら、なんなりと…

 あっ・・・でも、

 ゆりちゃんは何が食べたい?ゆりちゃんが食べたいものがあるお店にしよう」

「ぷっ。恭哉が女の機嫌取ってるよ

 初めて見た…


 ゆう。お前と知り合ってからの恭哉を信じてやってな。

 何かあれば、もちろん俺が助けてやるから…」


私は首を縦に振るだけしかできなかった。

兄はやはり私にはもったいないくらいのできた兄だ。

かおりちゃんが大切なはずなのに、私も同じように思ってくれる。


本当にありがたい…
< 152 / 197 >

この作品をシェア

pagetop