止まない雨はない
一難去ってまた一難…


「あら…めずらしいものを見せてもらっちゃった…
 恭哉どうしたの?
 今日はやりたくないの?」


そう言ってきたのはかおりだ。
相変わらずズバズバとものを言う。
本当に女か?こいつは…
彼女とは全然違う。


「俺にも色々あんだよ…ほっとけ。」
かおりは俺の言葉に首をかしげる。


「どうしちゃったのよ。
 気持ち悪い…
 もしかして、女遊びに飽きて、男に走ったとか…」


「そうか…その手があったか?
 じゃあ、浩介での狙うか…」


俺は、心の中を隠すようにかおりに言った。


かおりは浩介と同じように人の心にずかずかと入り込んでくる奴だ
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