止まない雨はない
「そうか…」

「って何よ。久しぶりに熱く語ったじゃないの…
いったいどうしたのよ。
らしくないね。」


「らしくないか…ほんとだな。」


かおりの言うとおりだ。
らしくない…俺はこんなことを考えるような立派な人間じゃない。

感情移入したら、仕事にならない…


でも、彼女には何かある…しかし、俺とは話ができた。
確かに、ぎこちなかった。
俺の話しに合わせるだけだし、あまり俺の顔を見ようともしなかった。


「ねえ…さっきはまあいっかって言ったけど…
ここまで話したのよ。
私に聞く権利位あると思うけど…」


かおりに話しても他に広がる心配はない。
浩介と同じようにある意味信用している…
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