ウシロスガタ 【完】
「……おいっ!」



「おいっ!て……」



「うっわぁ~!びびったなぁ!」



急に肩を叩かれ、俺は飛び上がった。



「…んだよ、それ……。
何回呼んでも気付かないのは、さとだろ」




「わりぃ~!わりぃ~!」



「お前…気持ちわりぃ~って!なに携帯見てニヤついてんだよ!」




「…………」




「変な奴!!」




俺は冷夏からのメールに浮かれていて、それどころじゃなかった




《起きてるよ!朝からスロット来たよ~!てか、かなり眠いんだけどな!》




色々考えた結果、
そんな普通のメールを送信した




「ふぅ~、よしっ!」




携帯を閉じてスロットに手をかけると背後からの視線を感じた



「うっお~!なんだよ!
ビビルじゃねぇ~かよ!」



俺の後ろに立ってた、
親友の中西は俺をニヤつきながら小指を立てた




「さと~!なに隠してんだよ!!」




「うるっせー!なんでもねぇ~って……!」




「女か……」



それだけを言い残し、
俺の真後ろの台に座った



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