冷たい世界の温かい者達
『元気だったか?』
「うん!」
『会いに行けなくてごめんな』
「今日会えたからいいの!」
柚紀は心底嬉しそうに顔を綻ばせながら由薇の体をぎゅーっと抱きしめていた。
「柚紀身長大っきくなった?」
「由薇抜かされてんじゃねぇ?」
成一と衣緒は柚紀と戯れながら楽しそうにしていた。
柚紀も嬉しそうに会話をしていたし、来てよかったと少しだけ頬を緩ませた。
「柚紀ー! もうすぐ授業始まるよー!」
廊下で再会を喜んでた俺達は時間を忘れていて、結構たっていたらしく柚紀の友達らしき影がこっちに駆け寄ってきた。
「え、お姉さん達ーーー…」
その子どもは、いつかの少年だった。