はじめからおわりまで
「・・一応人間です。16年生きてます」

少しの驚きと、かなりの不愉快さが声に出てしまった気もするけど、かろうじてそう答えた。

「あはは。ごめんごめん、幽霊なんて言われたって嬉しくないよな。あやまるよ」

私の動揺が伝わったのか、彼はそう言った。

「しかし、ブランコとか久々に乗るなー」

かと思えば、隣のブランコで遊びはじめる。

「あーだめだ。やっぱり酔うわ」

・・なんて、マイペースな人。
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